大きい病院だからこそある「出会い」が成長させてくれます
長代 茉椰
Maya Nagashiro
看護師
入社年:2019年
目次
手術室での仕事
八戸赤十字病院の看護師は、例えば患者さんが入院する病棟や外来担当など、様々な担当場所があるのですが、私は手術室の担当です。
手術室に所属する看護師の役割としては、患者さんが安全に手術を終えられるように医師が使う機械を渡す仕事になります。
そして外回りと言われる、患者さんの状態を観察したり、麻酔科の医師と連携をとって手術を進めたりする仕事や、手術中の記録をとる仕事もあります。
手術室は何があるかわからない現場なので緊張しますが、経験豊富な先輩が多く所属していて、手術が始まる前にはどこを見たらいいのか?どこに気をつけたらいいのか?といった相談をしてアドバイスをいただいています。
手術室に所属する看護師は、病棟の看護師に比べて患者さんと接する場面は少ないんです。患者さんは手術前に麻酔で眠ってしまいますが、手術後にコミュニケーションをとることで、「手術前はこんなふうに思っていたけど、手術を受けて良かった」といったお話をいただけることもあるので、すごくやりがいを感じる仕事です。
病棟や外来とも違う環境なので覚えることはたくさんあります
私は就職してからの最初の3年間は脳神経外科担当として配属されていましたが、手術室の看護師は仕事内容が大きく異なります。使う薬も違いますし、覚えることはたくさんありますね。手術の予定が混み合ってくると先輩に聞くタイミングが無いので、常日頃から技術や知識を成長させることが大事だと感じています。
手術の介助にあたり、流れがわからなくて医師の手を止めてしまうことも多々ありましたが、少しずつ経験を積んで手術の流れや、どの部分をやっているのかがわかるようになってくると医師が次にどの機械を使いたいのかわかるようになり、患者さんの容態が急変した時でも何を使いたいのか理解して渡すことができた時には成長を実感できました。
私は手術室に配属になってすぐに育休を挟んで復帰しているので、実はまだ手術室担当としては一年しか経っていないんです。なので自分では、外回りで患者さんの状態をみて分析する部分で未熟な部分があると思います。
今後はそういった部分を勉強して知識をつけて、誰かに聞かなくても判断できるようにしていきたいです。
専門看護師や認定看護師という大きな大きな目標
手術室に限らず看護師という仕事はすごく勉強が必要な職業だと思います。どんどん新しい知識や技術が出てくる世界なので先輩に聞くのはもちろん、学校で新しい技術に触れてきた後輩にも聞くようにしています。
学びの形は様々あり、教材も売っていますし、看護師向けの学会も開催されています。資格を持つ看護師の方に相談してアドバイスをいただくと、ネット上でこんなのもあるよと記事を見せてくれたりもするんです。
看護師にも資格があって、専門看護師や認定看護師の資格を取ることができます。私はまだ経験が浅く、まだどの分野が専門なのかという部分は見えていない状況ですが、現在は手術室で学べることを全力で学んでいます。
やっぱり資格を持っている先輩はすごいです。困ったことを相談すると的確なアドバイスをしてくれますし、テキストの勉強じゃ足りないことをプラスアルファで教えてくれます。
そういったことからも資格をとって技術や知識の向上を目指すということは一つの大きな目標ですね。
幼い頃からの夢と憧れの先輩との出会い
私は看護師になることが小さい頃からの夢でした。幼い頃に祖母が入院した時、面会に行った時の看護師さんの家族に対する声かけや対応をみて、自分も人の役に立てたならとか、誰かを救いたいと思ったのがきっかけです。
その時のイメージが鮮明に残っていたので、医療関係の職業の中でも看護師と決めてその夢を叶えることができました。
看護師になるためには複数のルートがあるのですが、私の場合は高校から専門学校に進み、3年の専門学校生活を経て看護師国家試験に合格して就職に至りました。
看護学生の頃の実習では、学生ということもあって患者さんに対して踏み込んでコミュニケーションをとることができなかったり、学校で習ったことが現場で通用しなかったり、そういった場面に当たった時に苦しかったのを覚えています。その時は学校の同級生に相談して助け合って乗り越えることができました。
これから看護師を目指す方も大変なことは多いと思いますが、今は色々な病院に見学しに行ったり、情報収集して学習することができます。足を踏み入れて聞くのも一つの方法だし、ネットを活用して情報を調べてみるのも一つの方法だと思います。
そして実習を大事にして欲しいなと思います。私がこの病院を選んだ理由も実習で看護師の皆さんの対応とか、病院の雰囲気が良かったと感じたからです。実習で感じたことを大事にして欲しいですね。
たくさんの人との繋がりで成長できる場所
私が八戸赤十字病院に就職しようと思った理由は、先ほど挙げた病院の雰囲気が良かったというのもそうですが、実習でお世話になった脳神経外科で憧れの先輩に出会い、その先輩のもとで働いていっぱい技術も知識も身につけたいと思ったのが決め手でした。
私は十和田市出身なんですけど、それでも八戸市のこの病院に就職したいと思うくらい魅力的でした。
実際に働いてみても、先輩方にも聞きやすい雰囲気で、丁寧に教えてくれます。看護学校の同級生も何人かいるので廊下や手術室で会った時は一緒に働けて良かったなと感じています。
八戸赤十字病院は大きい病院だからこそ、幅広い年齢層の患者さんが来院されます。その分、幅広い知識と技術が必要となるので得られるものが多いのかなと思います。
病院内でも放射線技師や薬剤師など、様々な部署の方とコミュニケーションを取ることができます。色々な繋がりから情報が入ってくるので、最新の情報を学べることもあります。
八戸赤十字病院は毎日が違って、毎日学びがあるので、すごく勉強になるなと思いながら充実して働くことができています。本当に成長するにはうってつけの場所なので、この病院で働くことができて良かったなと思っています。
子どもの看護休暇を取れるのはありがたいです
福利厚生の面では時短勤務や夜勤免除があるという点が私にとってはありがたい制度です。私にはまだ小さい子どもがいますので、子どもの看護休暇も年に5日とることができます。お休みをいただくのはとても申し訳ない気持ちもありますが、子どもが体調を崩した時など、子どもをみるための休みがあるのは本当にありがたいです。
育休についても、復帰するタイミングでどの部署がいいのかと相談に乗ってくれて、希望も配慮したうえで部署を決めてくれたり、配属先でも勤務調整のために相談に乗ってくれたりもします。子育てしながらでも働きやすい職場ですね。
それに看護師は二交代や三交代でのシフト制が基本なんですが、手術室の勤務は土日祝日が休日です。うちは共働きなので、子どもをみなければいけない時に働きやすさを感じています。
そして手術室の看護師は、緊急時に備えて待機する当番を除いて、夜勤はありません。勤務時間は通常の8:30から17:00と、11:00から19:30の遅番があります。もし緊急の手術が重なって残業が発生するときは、みんなで残って業務を終わらせています。
夜、子どもが寝てから自分が勉強をする時間を取ることができるのも仕事とプライベートを両立することができている要因かもしれません。
人それぞれだとは思いますが、私は手術室に配属されて良かったと思っています。
休みはやっぱり子ども中心の生活ですね。まだ小さいですが、一緒に公園に行ったりしています。プライベートも充実させていただいてます。
憧れの先輩に少しでも近づくために
今後については、今の部署にも尊敬する看護師の先輩がいるので、その先輩に近づけるように知識・技術を聞くだけではなく、見て盗めるようにして自分の身につけていきたいです。患者さんの容態の急変があった時でも自分の知識・技術を活かして対応できるくらいに成長したいと思っています。
そして今の部署になって改めて大事さを実感した、心のケアについても学んでいきたいです。手術を受ける患者さんは不安だったり、色々な思いを持って手術に挑みます。それを汲み取って話を聞いたり、手術が始まるまで色々な援助で心のケアができるのは看護師なのかなと実感しました。
やはりそれにも技術が必要で、そういった部分でも先輩方が尊敬できるんです。私はまだ患者さんからうまく言葉を引き出せないこともありますが、認定看護師の方に相談すると、どんな聞き方をすると患者さんから言葉が返って来るのか教えてくれます。
教えてもらったことを活かして患者さんとコミュニケーションをとって新しい言葉を聞けた時に、自分の今の接し方は良かったなと振り返ることができました。
病気を治すだけではなく、こころのケアまですることが大事だと感じました。
八戸赤十字病院でしかできない経験を
皆さんもご存知かもしれませんが、赤十字の役割の一つに災害救護があります。何か災害があった時に備えての救護の班があります。私はまだ経験年数が浅く班には所属していないのですが、もっと経験を積んだら参加したいと思っています。
病院では救護の研修を開いたり、他地区の病院の手伝いで参加したメンバーが報告会を開いたりしてくれます。どんな活動をしているかわかるので、実際に活動する場面のイメージがつきやすいです。
何かの災害があった時に自分の力で助けたい、こころのケアにあたりたいといった部分でも役割を持って働くことができます。仕事内容についても先輩方に聞きやすい空気があったり、医師の方との関係もよく働きやすい職場で、成長できる職場です。
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